2024.03.22 森づくり紹介スタッフ活動 両生類卵塊調査
2月に入るまで殆ど産卵が始まらず繁殖は遅れていた。
降水が非常に少なかったことによる乾燥の影響と思われる。
2月以降は季節にめずらしい程の降雨日数となり、多くの卵数が確認され始めた。
また、学習田(地点⑤、⑥)とあゆみの森タキ池下水たまり(地点㉓)については、
水が溜まりやすいよう整備を行った影響と思われる産卵数の増加が見られ、
それぞれ前年の倍ほどの記録数となった。
全体の記録数については、この数年間著しい減少傾向にあり、
直近2年では150になんとか届く程度となっていたが、
4年ぶりに記録総数が300を大きく超え、V字回復を見せた。
調査のタイミングや地点、記録者の違いなどの影響も考えらるものの嬉しい結果となった。
半面、草に覆われ、水面積が著しく減少しているビオトープ(地点②)など
産卵箇所圧迫の影響が気に掛かる他、以前は多数の産卵が見られた新池(地点➀)、
観察池(地点⑨)での産卵は今年含め、
近年はほぼ確認できていない状況となっており、
水深の深さと濁りを差し引いてもオタマジャクシの遊泳も見られないことは
記録数400に届き得ない要因の一つとなっている。